偏愛ログ

偏ってます。

“小さな生き物”に対する新たな発見

こんばんは。

6月2回目の更新です。

|距離の近い大御所バンド

Fan Clubイベント「ゴースカ」が本日の福岡の公演をもって終了。5/9の東京「EX THEATER ROPPONGI」を皮切りに、愛知、大阪、広島、福岡と場所を変えて全15公演。本当にお疲れさまでしたー(パチパチ)。

ところで。キャリアを考えるとなかなかの大御所であるスピッツ。にも関わらず、ライブはZeppなどお手頃な場所で開催されることが多い。知人のミスチルファンからすると、これはどうも珍しいらしく、非常に羨ましがられる。ミスチルだと、場所は東京・愛知・大阪、規模は武道館や大阪城ホールくらい大きくなってしまい、バンドまでの距離が遠いよう。一方のスピッツはというと、ツアーだと地方への遠征も多い。スタンディングなら、バンドまでの距離はわずか3m。大御所にこんなにたやすく近づいてもいいのだろうか……思い返せば、関西に住んでいた頃は、ツアー*1奈良県和歌山県を除く公演は見にいった。それはつまり、それだけいろんな場所でライブをしてくれているということになる。

しかしながら長い期間をかけて全国を巡ると、ツアー中盤でヴォーカル・草野マサムネ氏が体調を崩して2公演ほどリスケになることもある。その度に、か弱いバンドのように書くメディアが目立つ。でも、よくよく考えてみると、カラオケで歌うだけでもかなりの体力を消耗するので、移動距離も考慮すれば一度くらい体を壊す可能性は十分にあり得る。

そうまでしてツアーを続ける意味とは。大御所のキャリアを持っていながらもいつまでも若手に負けたくないと闘志を燃やすのはなぜか。つくづく彼らは音楽が好きなんだな、と思う。

スピッツの活動が騒がしい

さて、ゴースカを進行しながらも先日からスピッツの活動がなにやら騒がしい。それは「スピッツ 横浜サンセット2013 -劇場版-」の追加上映であったり、毎年恒例の夏のイベント情報がリリースになったりといろいろあるが、特に注目なのは14枚目のフルアルバム『小さな生き物』を引っ提げた「SPITZ JAMBOREE TOUR 2013-2014 “小さな生き物”」のライブ映像がリリースされることではないだろうか。

JAMBOREE 3 “小さな生き物” [DVD]

JAMBOREE 3 “小さな生き物” [DVD]


ティザー映像も晴れて公開。ちなみにスピッツは音源と遜色ない演奏(歌も含む)で驚かれることが多い。


スピッツ「JAMBOREE 3 “小さな生き物”」ティザー映像 - YouTube

またまたリーダーが大暴れしていて微笑ましい。リーダーについてはコチラからどうぞ。777spitz.hatenablog.com

SPITZ JAMBOREE TOUR 2013-2014 “小さな生き物”

2013年9月11日にリリースされた「小さな生き物(通称:ちいもの)」は、14枚目のフルアルバム。14枚という数字に驚きだが、さらにすごいのは、全国53本に及ぶホールツアーを行っていること。先に書いた通り、スピッツのライブの数は他のバンドと比べてもかなり多い。その傍らで、夏のイベントもきっちりと行うあたりはやはりプロだな、というひと言につきる。

53本のなかから収録に選ばれた公演は、埼玉:大宮ソニックシティ。アンコール曲は、この土地のために書かれたという「大宮サンセット」。スピッツにはこのようにある土地限定の曲があったり、ライブでは歌詞の一部を公演場所に関する言葉に変えて歌う曲があり、そのあたりもファンのなかでは盛り上がる要素の1つとなっている。

大宮サンセット

大宮サンセット



|久々に“ちいもの”を聴いてみる

嬉しいニュースに、久々にちいものを聴いてみたくなった。ライブの記憶が蘇り、おかげでここ最近はなんだか心ゆたかな通勤をおくれている。

通勤で聴くにつれて、ちいものについて少し掘り下げてみたくなった。そこで、アルバムリリース当時のインタビューが載った雑誌を読み返してみることに(音楽のとらえ方は人それぞれだと思っているので、音楽雑誌というのは少々苦手。それでも買ってしまうのは恐ろしいファン心理です)。


さて、いろんな雑誌でインタビューを受けているなか、改めてなるほどなと思ったのが、MUSICAでの鹿野淳氏による3万字のインタビュー記事だった。

MUSICA (ムジカ) 2013年 10月号 [雑誌]

MUSICA (ムジカ) 2013年 10月号 [雑誌]


以下、インタビュー記事から一部抜粋する。

草野:)
「ここ2~3年で感じたこと ―― たとえば、初音ミクとかボーカロイドの曲とか、大学の先生が発明した歌詞を入力したら勝手に曲を作ってくれる作曲ソフトとか、そういう機械的に作られたものでも、ある程度いいものができる時代じゃないですか。だけど、手作りのよさってのは確実にあるし。そういう意味で言うと、スピッツはより手作り感みたいなものに寄っちゃってもいいのかなって感じてたんですよ。なので、特にサウンド面では、音の隙間みたいなものを重視するようになった ―― なるべく人の手で作った手作り感というか、ザラザラ感みたいなものはしっかり残したいと思ったんですよね」


「パン屋にたとえると、みんな大量生産の大手メーカーのパンを美味しいって食べるんだけど、俺らは割と個人商店として手作りっぽく作ってて(笑)」


ここ最近、PerfumeやThe Royal Conceptをよく聴いていたから、ちいものを聴いたときに、この記事が言わんとすることがすんなりと受け入れられた。わたしは機械的な音楽も好きなので批判するつもりは全くなく、ただ、ちいものがそれらとは真逆の場所にあるということが、今さらながらに分かったような気がしたのだった。

記事でも何度か出てきていたけれど、骨太な音という表現がしっくりくる。木のような温もりがあり安心する。

リリース当時は、久々のニューアルバムに嬉しさばかりが先走っていたけれど、時間が経ったいま、スピッツのサウンドに耳も心も委ねている。やはり、スピッツは噛めば噛むほど味が出るスルメのような気がする。



懐かしくもあり、新たな発見も感じられたちいものについて、もう少し触れてみたい。ということで、次回は当時のライブの様子についてお届けしようと思います(主にMCの様子を綴るつもりです)。

ほな。

*1:アルバムのリリースに合わせて行われるツアー。直近は「小さな生き物」のツアー