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スピッツ=草食バンドだと思っている人に読んでほしい。スピッツの夏2015〈2〉 ~ロックのほそ道(青森)~

こんばんは。今日は2015/8/16に開催された「ロックのほそ道(青森)」のレポートです。※またもやネタバレしかありませんのでご注意ください。
777spitz.hatenablog.com


|ロックのほそ道、その歴史は?

以前のエントリーで紹介したように、もともとは仙台で行われていたロックのほそ道。最近では東北に範囲を広げて開催している。今年は8/16に青森、8/18に仙台で実施された。このロックのほそ道にわたしが参加したのは今年が初めて(青森のみ)。仙台のレポートもだれかアップしてほしいぞ。かなり盛り上がったらしい。777spitz.hatenablog.com

会場はリンクステーションホール青森。このロックのほそ道はノースロードミュージックが運営を担っている。どうも東北在住の人に対して優先的にチケットの受付が行われるようで、すなわち来場者の多くが東北の方だと予想される。他のスピッツの夏イベと少し違うなあと思ったのは、グッズTシャツを着ている人が少ないこと。ロックロックこんにちは(以下、ロックロック)だと、たいていの人が着ている(と、書いたところで、わたしはスピッツのグッズTシャツを持っていないので……とりあえずごめんなさい)。

なんだか新鮮だった。

|出演者

出演アーティストは、ウルフルズ / スキマスイッチ / Spitz / フラワーカンパニーズ(以下、フラカン)、わたしの席は2階席中盤の端っこだった。

ウルフルズフラカンスピッツとデビューも近いので、なんだかご近所さんが遊びにやってきたかのよう。ちなみに、出番が1番だったウルフルズは昨年のロックロックから2年連続の出演。演奏や歌はもちろんのこと、パフォーマンスのベテラン感もお見事だった。

次に登場したスキマスイッチは、大変申しわけないけどライブは初見。にも関わらず、知っている曲がほとんどでさすがだった。ヴォーカルの大橋卓弥さんが痩せてシュッとされており、舞台を駆け回っていたのが印象的。

そしてフラワーカンパニーズ。今年の12/19に武道館でライブをするけど、チケットが余っていてるらしい。そんなわけで、ライブ終演後にはベースのグレートマエカワ氏がロビーでチケットを手売り。武道館で演奏するバンドが自ら手売りするシーンをかつて見たことがあるだろうか。てなわけで、わたしも購入しましたとさ。グレートマエカワ氏は誰とでも気軽に話して握手もする、陽気なお兄さんだった。さて、ライブはというと、フラカン自身も言っていたけど、先に出た2バンドに比べると知名度が低い……ゆえに最初は観客もどんな風にノッテいいか分からない感じだった。でも、わたしは知っている曲が多かったので、とっても楽しかった。軽快なトークに笑い、小柄な体からズコーンとこちらまで響く鈴木圭介氏の声に感動した。最後の曲はお祭りな感じで、なんだか開催時期も合わさってか、盆踊りのような雰囲気になった。

スピッツ登場・MCと服装

いよいよスピッツが登場。他のバンドはさらっと準備を終えていたけど、スピッツの準備はかなり時間をかけていた。だけに、期待しちゃうよなー。

服装はほとんど見えなかったけど、リーダー(タムラ)のシャツの後ろ半分が赤色だった。ので、おそらくロッキンのときと同じではないかと思う。そして、草野マサムネ氏は室内だけど、安定のハット(Twitterで調べたところ翌々日の仙台ではノーハットだったらしい)。服装について、ここまで盛り上がるバンドも珍しいように思う。

MCはこんな感じ。やはりスピッツ主催というだけあって、Born To Runに比べると随分と喋っていた。

  • こんばんは。今日はお集まりいただきありがとうございます。あの〜昨日来たんですけど、涼しいね。なので、オリンピックは青森でやったらいいんじゃないかと(草野)
  • 先週はもっと暑かった? 今週から涼しいのかな。つい先日、スキマスイッチフラカンと出演が同じフェスに出たんですけど、俺らのときにものすごい雨で。なんで、雨降らないかドキドキしてたんですけど、晴れてよかった。ウルフルズは晴れバンドって感じだよね(草野)
  • あの〜裏で聞いてて、どのバンドもスゴイ楽しいなあと。スピッツは最近新曲を作ったりしてるんですけど、その新曲がどことなくスキマスイッチに似てる、なんてことがあるかもしれない 笑(草野)
  • 他のバンドみたいにコール&レスポンスはないですけど、よろしくお願いします!(草野)
  • 今◯◯のカバーをしたんですけど(夏のイベントで恒例のカバー曲。これが今年はとても良かったので伏せておく)、歌いながら、もう一人の俺が客観的に俺を見て、偉そうに歌ってるなーって。いつもは手元ばっか見てるのに、今日は上を見ながら歌ってて(草野)
  • 青森にはライブで何度か来てるんですが、ほんと昔からよく行って(おこなって)もらって。売れてないときからよくしてもらってるから最初はドッキリかと思ってた(草野)
  • でも観光はしたことなくって。なのでこの前一人旅をしまして。三内丸山遺跡に行きました。俺、縄文時代好きなんです。顔も縄文入ってるし(草野)
  • 三内丸山遺跡ってすごいよね……おじさんが一人付いて説明してくれるんです。よかった。美術館も行ったんですが、あの~あそこのカレーはボリュームがあるので要注意です(草野)
  • 夜は日本酒が飲みたくなって日本酒Barに行ったんですけど、その日常連さんでいっぱいで。そしたら、店主の人がすごく喋ってくれたんですよね。スピッツだとは絶対気づいてない。また近くを歩いてるかもですが、見かけてもそっとしておいてください 笑(草野)
  • そういえばさっき、ウルフルズは晴れバンドのイメージだと言いましたが、アラバキというフェスに出たときに、楽屋でウルフルズと喋ってて。そのときにすごい晴れてたんですよね。そのイメージが残ってるんだと気付きました(草野)ハハハハハ(テッチャン)
  • ……スピッツ、こんな感じです(含み笑)。まだまだ演奏したいと思いますが、〈いいとも風に〉付いて来てくれるかな?……いや、違うな。まだまだ演奏してもいいでしょうか?(草野) パチパチパチ(会場:拍手)
  • ※アンコールは駆け足だったのでほぼ覚えていない。が、ただ1つ、「スピッツでした、ありがとうございましたっっ!(草野)」と語尾に小さい「っ」が入っていたことが印象的


気持ちいいくらいにあざとい。世間のイメージを裏切らない可愛らしさが出ている。お見事だと思う。と、ここで1つ断りを入れておくと、あざとさを批判するつもりは全くない。むしろ、プロだなと感心している。スピッツに限らず、長年続けているバンドはどこも、きちんとブランディングされているということを、ここ最近はよく思う。777spitz.hatenablog.com

スピッツ・曲の感想

うまく文章にできる気がしないので、勢いのまま箇条書きで書いてみる。

  • 全体をとおしてどれも上手い。完成度が本当に高いと思う
    • 特にカバー曲とアンコールの曲がただただ良かった
  • 「けもの道」の「○○の日の出」は「青森の日の出」
  • 「野生のポルカ」の「飛びまわりたい ○○○の空を」ところは「白神の空を」だったと思う
  • 崎ちゃんがとにかく良かった。今回久々に2階席から見たからか、気づきが多かった
    • 思った以上に下向き加減、かつ猫背で叩いているんだな
    • 右上シンバルを叩くかっこよさよ。スティックを瞬殺で動かしサッと叩く一連の動作のすばやさ、惚れる
    • これまで片手ばかりだと思ってたけど、両手のスティックを天に突きだすポーズも結構するんだな
    • 8823にて。草野マサムネ氏のソロのときにテッチャンとリーダーが崎ちゃんの方を向きながら演奏。なんだこの崎ちゃんの安心感
  • テッチャンはBorn To Run以上にノッテいた気がする
    • 野生のポルカでは結構声を出していた
    • メモリーズカスタムであんなに頭を上下に振ることがあっただろうか。その度にサラサラヘアーがなびく
  • リーダーはややおとなしく感じたなあ、特に8823の暴れぷりが物足りなかった
  • 草野マサムネ氏は今回も高音が伸びていた。特にカバー曲は草野氏の声にとっても合っていて、気持ちよさそうだった
    • 今回もやっぱりあった、草野マサムネ氏の涙がキラリ☆でのハンドマイク。わたし的今夏の違和感大賞。弾かないギターをぶら下げたままハンドマイクをするために、とって付けたような雰囲気が出るのではないかと考えている
    • ありふれた人生は歌詞を間違えたぽい
    • 舞台を去るときにハットをすっと取っていた
  • キーボードのクージーはいつもの安定感。いないと不安。痩せてキレイになられたように思う


|最近のスピッツのライブについて思うこと

完成度が高いことに間違いはない。音源を聞いているかのような錯覚が起こるほどに上手い。上手い演奏に幻想的な歌詞と歌声がのっかって、夢心地な時間が流れる。

だけど、今回は2階席から見たこともあってか、スピッツという箱の中の“作品”を見ているような感覚に時折なった。ハンドマイクのタイミングにしろ、手の動かし方や、前にいつ出ていくか、さらにはMCの内容まで。すべてスケジュール通りにこなしている印象を受ける。

ゆえに、ちょっと歌詞を間違えたときや、体調を崩していつもの声が出ないときに、異様な盛り上がりや、心配の声が出るのじゃないかなと思っている。スケジュールからずれた! というような衝撃がファンの間に走り、むしろそっちに注目が集まるというか。とはいえ、これはスピッツのいちファンによる単なる考察に過ぎないので、その程度の温度感で読んでいただけると嬉しいです。

|総括

会場の雰囲気は、「地元のお祭りにスピッツがやってきた!」というような素朴さがあって、確かにロックロックなどに比べると違うあたたかさがあった。お母さんと高校生の娘さんなど、親子で来られている方も多かったからだろうか。(今は夏だけど)炬燵で緑茶を飲んでいるような感じだった。でも、やっぱりみんな飛び跳ねてたし、声援があった。草食バンドじゃない! とまでは言わないけど、これはこれでロックなんだよな。

スピッツの夏はまだまだこれから。次はロックロックの旅へ出かけます。ほな。

けもの道

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